2006年03月09日

マリナーズ選手紹介−リリーフ投手(4)

マリナーズ選手紹介は今回が最終回です。

2006年の開幕ロースターに入る可能性の高い24人を紹介しました。
今季を占う上で参考にするため過去3年の成績を示しましたが、
野手では打点、投手では勝敗といった選手の実力にほとんど関係のない指標は省いています。
選手の説明にはできるだけスカウティングとスタッツの両方の観点からの評価を用いるようにしました。
内容的にはむらがあり満足のいくものではありませんでしたが、
素人の文章ということでご容赦下さい。


マット・ソーントン Matt Thornton 左投左打 29歳

2003: 4.00ERA,9.0回,9安打,14三振,4四球,2HR(A)
2003: 0.36ERA,25.1回,8安打,18三振,9四球,0HR(2A)
2003: 8.00ERA,9.0回,14安打,5三振,3四球,2HR(3A)
2004: 5.20ERA,83.0回,85安打,74三振,63四球,4HR(3A)
2004: 4.13ERA,32.2回,30安打,30三振,25四球,2HR(マリナーズ)
2005: 5.21ERA,57.0回,54安打,57三振,42四球,13HR(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/T/matt-thornton.shtml
http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=7212

2005年のソーントンはマリナーズブルペンのワーストピッチャーでしたが、
ソーントンのオプションが切れているためウェイバーで他チームに獲られることを恐れたマリナーズは1年間ロースターにキープし続けました。

ソーントンはトミージョン手術前の94-96マイルの速球は戻りましたが、
スライダーは以前ほどシャープではありません。

奪三振率の高さは魅力ですが、
価値のある投手になるには与四球率と被本塁打をまともな数字にする必要があります。
ただ昨年の後半はG/Fが高かったこと、昨年外野への飛球がHRになる率がインフレだったことから被本塁打率に関しては今年は下がることが予想されます。
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2006年03月05日

マリナーズ選手紹介−リリーフ投手(3)

ジョセフ・ジェイソン・プッツ J.J. Putz 右投右打 29歳

2003: 2.51ERA,86.0回,69安打,60三振,34四球,4HR(3A)
2003: 4.96ERA,4.2回,4安打,3三振,3四球,0HR(マリナーズ)
2004: 4.32ERA,8.1回,10安打,13三振,3四球,2HR(3A)
2004: 4.71ERA,63.0回,66安打,47三振,24四球,10HR(マリナーズ)
2005: 3.60ERA,60.0回,58安打,45三振,23四球,8HR(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/P/jj-putz.shtml
http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=7205

2005年のプッツは大事なところでHRを打たれる印象をファンに与えましたが、
全体としてはかなり安定したミドルリリーバーでした。

速球は90マイル台半ばに達し、カーブはここ2,3年でかなり改善しました。

プッツの長所は通算G/Fが1.68のグラウンドボールピッチャーであることで、
エリートクラスのリリーバーになるには速球以外の球種の威力が不足していますが、
ミドルリリーバーとしては平均以上です。


フリオ・マテオ Julio Mateo 右投右打 28歳

2003: 3.15ERA,86.2回,69安打,71三振,13四球,14HR(マリナーズ)
2004: 4.68ERA,58.2回,56安打,43三振,16四球,11HR(マリナーズ)
2005: 3.06ERA,88.1回,79安打,52三振,17四球,12HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6925

マテオは昨年も安定していましたが、奪三振率の低下が見られました。

マテオは90マイル台前半の速球、ハードスライダー、ツーシーム、スプリッターを持ち、
後の2つの球種は左打者に有効となっています。

極端なフライボールピッチャーでHRを打たれやすいので、
セーフコに助けられている面があります。
コントロールのいい投手なのでときに長いイニングを投げることも可能です。

奪三振の低下傾向から今以上の投手になる可能性は低そうですが、
サラリーも高くなく、ブルペンの4,5番目の投手としては価値のある選手です。
posted by モモンガ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

マリナーズ選手紹介−リリーフ投手(2)

ラファエル・ソリアーノ Rafael Soriano 右投右打 26歳

2003: 1.53ERA,53.0回,30安打,68三振,12四球,2HR(マリナーズ)
2004: 13.50ERA,3.1回,9安打,3三振,3四球,0HR(マリナーズ)
2005: 2.46ERA,7.1回,6安打,9三振,1四球,0HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6662

2003年にはおそらくリーグで最高のリリーフピッチャーだったソリアーノは、
2004年はじめに肩の痛みを訴えDL入り、結局トミージョン手術を受けるに至りました。
2005年は棒に振ると見られていましたがシーズン最終盤にメジャー復帰。

ソリアーノは90マイル台半ばの速球とハードスライダーの2つの圧倒的な球種を持ち、チェンジアップは開発中です。
以前はややコントロールに難がありましたが2003年に大きく進歩しました。

手術後というリスクは無視できませんが、健康であればすばらしい投手です。


ジョージ・シェリル George Sherrill 右投右打 28歳

2003: 0.33ERA,27.1回,19安打,31三振,12四球,1HR(2A)
2004: 2.32ERA,50.1回,42安打,62三振,9四球,4HR(3A)
2004: 3.80ERA,23.2回,24安打,16三振,9四球,3HR(マリナーズ)
2005: 0.00ERA,4.0回,0安打,5三振,0四球,0HR(R)
2005: 2.28ERA,23.2回,19安打,38三振,6四球,0HR(3A)
2005: 5.21ERA,19.0回,13安打,24三振,7四球,3HR(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/S/george-sherrill.shtml

昨年のマリナーズでの防御率5.21からは過小評価をされそうですが、
シェリルは優秀な左腕リリーフの1人でした。

19イニングで彼は対戦した打者の31%近くを三振に取りましたがこれは驚異的です。
奪三振率の高さ、与四球率の低さは高いスキルを示しており、
防御率の悪化は運の要素が強い低LOB%(残塁率)によるところが大きいです。

昨年は開幕からロースターに入るべき投手でしたが、はるかに劣るソーントンをキープするためにマイナーに落とされてしまいました。
今年はそんな理不尽なことが起きることはないと思うのですが・・・
posted by モモンガ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

マリナーズ選手紹介−リリーフ投手(1)

リリーフ投手


弱いローテーションに対し、マリナーズのブルペンはかなり強力です。
クローザーのグァルダードとソリアーノ、シェリルは優秀で、プッツ、マテオも平均以上のリリーバー。
昨年のブルペンのワーストピッチャーだったソーントンでさえ高い奪三振率という長所を持っています。
その他にもメジャーで37.1回45Kの奪三振マシンであるアチソン、3AでG/F3.12、PCL屈指のグラウンドボールピッチャーのグリーン、オールスター後3Aタコマのベストリリーバーだったヒバーロ、先発もこなせるハリス、リリーフプロスペクトのフルート、ヒメネス、コルテス、ウッズなど人材は豊富に揃っています。


エディ・グァルダード Eddie Guardado 左投右打 35歳

2003: 2.89ERA,65.1回,50安打,60三振,14四球,7HR(ツインズ)
2004: 2.78ERA,45.1回,31安打,45三振,14四球,8HR(マリナーズ)
2005: 2.72ERA,56.1回,52安打,48三振,15四球,7HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=5051

2004年肩の故障によりシーズン途中で戦線離脱、回旋筋断裂が疑われましたが手術は回避、治っているかどうか疑問視されていましたが昨年も以前と変わらず頼れるクローザーでした。

グァルダードの速球とカーブは平均的で、スライダーはわずかに平均より上といった程度です。
ただグァルダードは誰よりも球種を隠すのがうまく、打者は彼が何を投げるのか判断することが難しいようです。
またグァルダードはどんな状況でもすべての球種をどこにでも投げられる度胸とコントロールがあります。

過去数年間、高奪三振率、低四球率でエリートクローザーに近いスキルを維持してきました。
G/Fが低いフライボールピッチャーです。
昨年は奪三振率が例年よりやや低下しましたが、ゴロ増加によるG/F改善が補う形になりました。
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2006年03月01日

マリナーズ選手紹介−先発投手(5)

ジャロッド・ウォシュバーン Jarrod Washburn 左投左打 31歳

2003: 4.43ERA,207.1回,205安打,118三振,54四球,34HR(マリナーズ)
2004: 4.64ERA,149.2回,159安打,86三振,40四球,20HR(マリナーズ)
2005: 3.20ERA,177.1回,184安打,94三振,51四球,19HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=5995

ウォシュバーンは昨年リーグ4位の防御率を記録し、オフにマリナーズと4年$37.5Mの大型契約を結びました。

ウォシュバーンはかっては90%近くが速球でしたが、まずまずのカーブとチェンジアップも以前より使うようになってきています。
速球にはさほどスピードはありませんが沈んだり、カットしたり様々な動きを見せ、本人にもどんな変化をするかわからないそうです。
牽制はうまく、2004年は3盗塁を許しただけ、昨年は1人も盗塁を許しませんでした。

これまで書いてきたようにウォシュバーンの契約は評判がよくありませんが、
確かにサラリーは実力に比べ高過ぎると言えるものの、
並み以下の投手というわけではありません。

ウォシュバーンの欠点は低い奪三振率とフライボールピッチャーである点ですが、
後者については過去4年間ゴロ率が増えてきており、そのゴロもアウトになる率が年々高くなってきています。

http://www.hardballtimes.com/main/article/pitcher-tables/

またウォシュバーンは対右打者の成績が対左打者に比べよくありませんが、
セーフコではエンジェルスタジアムに比べ右打者の打率、HRのパークファクターが小さいことはプラスになると考えられます。
ウォシュバーンは過去エンジェルスタジアムでERA4.61,アウェイではERA3.34でした。

ファンが獲得を期待していたエース級の投手ではないが、当てにはできる投手といった評価が妥当なところと思われます。
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2006年02月26日

マリナーズ選手紹介−先発投手(4)

ギル・メッシュ Gil Meche 右投右打 27歳

2003: 4.59ERA,186.1回,187安打,130三振,63四球,30HR(マリナーズ)
2004: 5.01ERA,128.2回,139安打,99三振,47四球,21HR(マリナーズ)
2005: 5.09ERA,143.1回,153安打,83三振,72四球,18HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6266

2005年のメッシュは2004年までと同じピッチャーではありませんでした。
奪三振率は平均以下、コントロールはなくなりスキルは大きく低下しました。

メッシュは90マイル台半ばの速球と大きなカーブが武器で、スライダーとチェンジアップも持ち、これまで才能は高く評価されてきました。

メジャーデビュー以来毎年G/Fが1以下のフライボールピッチャーです。

2003年は前半がよく後半はスタミナ切れ。2004年は前半ノーコンでマイナー落ち、チャベスコーチの指導で四球を出さなくなり後半はまずまず。
このように2003,2004年の成績にはポジティブなところもありましたが、2005年はまったくいいところがなく、2006年も大きな改善は考えにくいところです。

投手コーチがメッシュが嫌っていたプライスから、2004年にマイナー落ちしたとき効果的なアドバイスをしたチェベスに変わったことにわずかな期待をするしかなさそうです。
posted by モモンガ at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

マリナーズ選手紹介−先発投手(3)

ジョエル・ピネイロ Joel Pineiro 右投右打 27歳

2003: 3.78ERA,212.2回,192安打,151三振,76四球,19HR(マリナーズ)
2004: 4.67ERA,141.2回,144安打,111三振,43四球,21HR(マリナーズ)
2005: 5.62ERA,189.0回,224安打,107三振,56四球,23HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6549

ピネイロのフォーシーマーは90マイル台前半で、ツーシーマーも投げます。
これにスライダー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜます。

ピネイロの奪三振能力は平均的、コントロールがよく、
ややグラウンドボールピッチャー。

2001-2003年はセーフコに助けられた面もありましたが、
ローテーションの3番手クラスの投手としては優秀な投手でした。

しかし2004年に右肘の故障で7月末にDL入り。
これについては体が出来上がっていない20歳前半の時期に投げさせ過ぎたのが原因と考えられています。手術は不可避かと思われましたがこれを回避。
2005年は球速が落ち、K/9が2004年の7.1から5.1と大きく下がり、故障が治っていないのではないかと疑われました。

2004年も2005年もやや不運な面があって防御率よりはましな内容だったのですが、
奪三振能力が戻らない限り、以前のような成績は望めないでしょう。
posted by モモンガ at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月19日

マリナーズ選手紹介−先発投手(2)

ジェイミー・モイヤー Jamie Moyer 左投左打 43歳 

2003: 3.27ERA,215.0回,199安打,129三振,66四球,19HR(マリナーズ)
2004: 5.21ERA,202.0回,217安打,125三振,63四球,44HR(マリナーズ)
2005: 4.28ERA,200.0回,225安打,102三振,52四球,23HR(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=3932

2005年のモイヤーはよくなかった2004年からリバウンドし、まずまずの成績を残しました。

典型的な軟投派投手で、速球はめったに80マイル半ばに達しません(2005年の速球の平均スピードは81.8マイルで先発ではナックルボーラーのウェイクフィールドの次に遅かった)が、
メジャートップクラスのチェンジアップを持ち、どんなカウントでも投げてきます。
また左打者に対してはスローカーブ、右打者に対してはカッターも使います。
左腕ですが左打者より右打者に強い。

奪三振は平均よりやや少なく、コントロールのよいフライボールピッチャーで、
BABIP(HR以外のフェア打球がヒットになる確率)は1994年以降ほとんどの年でメジャー平均よりよい数字を残しています。

またピックオフの動きや守備は優れています。

昨年は2004年より好成績だったとは言え内容的にはリーグ平均程度で、
2001-2003年のような一流の成績ではありませんでした。
年齢的に昨年以上の成績は期待しにくいでしょう。
昨年はホームで防御率2.95,アウェイで6.11と顕著な違いがあり、
注意深く起用する必要があります。
posted by モモンガ at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月13日

マリナーズ選手紹介−先発投手(1)

先発投手


マリナーズの最大の弱点。長年チームを支えてきたモイヤーも全盛期を過ぎ、ピネイロは有望若手から不良債権に変貌。メッシュはエース級の素材という評判だけで結果が伴わず。
フランクリンを放出してウォシュバーンを獲得したのはアップグレードには間違いないが、かけた費用に見合う投手ではないとの声も多く聞かれる。
希望は19歳ですでにリーグトップクラスの投手、フェリックス・ヘルナンデスが1年通して投げること。
2006年オフにはモイヤー、メッシュがFAとなるため、今季マイナーのナジャット、フォパート、バザード、カルバヤル、リビングストン等の中から何人かが台頭することが望まれます。


フェリックス・ヘルナンデス Felix Hernandez 右投右打 19歳

2003: 1.93ERA,14.0回,9安打,18三振,3四球,1HR(A)
2003: 2.29ERA,55.0回,43安打,73三振,24四球,2HR(A)
2004: 2.74ERA,92.0回,85安打,114三振,26四球,5HR(A)
2004: 3.30ERA,57.1回,47安打,58三振,21四球,3HR(2A)
2005: 2.25ERA,88.0回,62安打,100三振,48四球,3HR(3A)
2005: 2.67ERA,84.1回,61安打,77三振,23四球,5HR(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/H/felix-hernandez.shtml

USSMが名付けたKing Felixという呼称は既に広く浸透しました。
ヘルナンデスはマイナーで圧倒的な成績を残し、19歳の若さでメジャーに昇格。
そこでも期待通りにすばらしい成績を残し、実力を証明しました。

ヘルナンデスの3つの球種はいずれも標準以上。
速球は90マイル台半ばでよく動き、97マイルに達することもある。
よく落ちるカーブは80マイル半ば。速球、カープはいずれも20-80のスカウティングスケールで70、チェンジアップは60と評価されています。
ヘルナンデスは88-90マイルのスライダーも持っていてそれが彼の最高の球種だという噂もありますが、マリナーズを故障を恐れて使うことを禁じているとのことです。
またメカニクスも優れており、球は低目に集めてきます。

ヘルナンデスの2005年のメジャーにおける成績はK/9が8.22,K/BBが3.35と三振を奪う能力がありコントロールがよい上に、G/Fが3.31とフライよりゴロが圧倒的に多く被HRが少ない点も高い評価を受ける理由となっています。

故障さえなければ今季サイヤング賞を争ってもおかしくはないでしょう。
posted by モモンガ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

マリナーズ選手紹介−ベンチ

ベンチ


故障者が出たときに穴を埋めたり、代打、代走等に用いられるベンチプレーヤーの質は意外に重要で、
控え野手が充実しているのとそうでないのとではシーズンで数勝違ってきます。
昨年のマリナーズの内外野の控えは特にひどくメジャーリーガーがいないと言ってもよいほどで、
ブルームクイスト、ドブス、スピージオ、ハンセン等が大量のアウトを相手チームに献上し、チーム成績の悪化に拍車をかけました。


マット・ロートン Matt Lawton 右投左打 34歳

2003: .249/.343/.420,374打数,15HR,47三振,47四球(インディアンズ)
2004: .277/.366/.421,591打数,20HR,84三振,74四球(インディアンズ)
2005: .125/.263/.250,48打数,2HR,8三振,7四球(ヤンキース)
2005: .244/.289/.308,78打数,1HR,8三振,4四球(カブス)
2005: .273/.380/.433,374打数,10HR,61三振,58四球(パイレーツ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=5511

ロートンは辛抱強く四球を選べる打者で通算.368の高出塁率をマークしています。
昨年は打球に占めるゴロの割合が増えたことによりホームランが減りました。
また2004年を除くと左投手は打てていません。

守備は外野のコーナーを守り、ギャップに飛んだ打球にはまずまずの対応を見せるものの頭を越える打球やラインドライブには弱い。
2002年の手術以降、肩は弱くなっている。
総合すると守備は平均よりやや下と考えられます。

また足は速く2004年は23盗塁、昨年も18盗塁を記録しています。

年齢的な衰えや故障の可能性はありますが、レギュラーレベルの選手が控えにいるのは心強いことです。


ウィリー・ブルームクイスト Willie Bloomquist 右投右打 28歳 

2003: .250/.317/.321,196打数,1HR,39三振,19四球(マリナーズ)
2004: .245/.283/.330,188打数,2HR,48三振,10四球(マリナーズ)
2005: .257/.289/.333,249打数,0HR,38三振,11四球(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6636

ブルームクイストは高い成功率を誇る盗塁の名手であること、内外野のすべてのポジションを守れるのが長所です。

但し、打者としてはぎりぎりメジャーレベルといったところで、パワーはなく四球もあまり選ばないためOPSはせいぜい.600台前半止まりです。
年齢的にも今後成長の可能性は低いと考えられます。
守備もあらゆるポジションを守れるもののうまくはありません。

代走、途中からの守備、故障者が出たとき短期間ラインナップの穴を埋めるといった起用法には適していますが、打席数を与え過ぎるとチーム成績に響いてきます。

ハーグローブがロペスを差し置いてブルームクイストにセカンドのポジションを与えるほど愚かでなければいいのですが・・・


マイク・モース Mike Morse 右投右打 24歳

2003: .245/.296/.394,432打数,10HR,91三振,25四球(A)
2004: .274/.326/.465,157打数,6HR,27三振,9四球(2Aサンアントニオ)
2004: .287/.336/.536,209打数,11HR,46三振,15四球(2Aバーミンガム)
2005: .253/.317/.407,182打数,4HR,36三振,16四球(3A)
2005: .278/.349/.370,230打数,3HR,50三振,18四球(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/M/mike-morse.shtml

モースは昨年は3Aでスタートした後、シーズン途中メジャーに昇格しました。
昇格後は一時4割を越えるほど打ちまくり、失速したもののまずまずの成績でした。
ただ3Aでの成績を見てもわかる通り、マリナーズでの成績はやや出来すぎと考えられます。
またメジャーでは長打力が大幅にダウンした点も気になるところです。

ショートの守備はメジャーレベルではなく、ポジションをベタンコートに明け渡し、これまで経験のなかった外野も守りました。

今季マリナーズがモースを1B/3B/SS/OFを守るユーティリティプレーヤーとして起用するつもりなのか、3Aで毎日プレーさせるつもりなのかまだはっきりしません。
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2006年01月25日

マリナーズ選手紹介−DH

DH


マリナーズのDHには偉大なフランチャイズプレーヤー、エドガー・マルチネスが長い間その座にいました。
エドガーは通算打率.300以上,出塁率.400以上,長打率.500以上のすばらしい成績でマリナーズを支え続けました。
そのエドガーも2004年を最後に引退、2005年はイバニェスがDHとしてプレーしました。


カール・エバレット Carl Everett 右投両打 34歳

2003: .301/.377/.473,256打数,10HR,36三振,22四球(ホワイトソックス)
2003: .274/.356/.544,270打数,18HR,48三振,31四球(レンジャーズ)
2004: .266/.320/.422,154打数,5HR,26三振,8四球(ホワイトソックス)
2004: .252/.319/.378,127打数,2HR,19三振,8四球(エクスポズ)
2005: .251/.311/.435,490打数,23HR,99三振,42四球(ホワイトソックス)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=5073

エバレットはスイッチヒッターですが、左打席の方がパワーがあり常に右打席より好成績です。
非常に故障が多く500打数を越えたのはキャリアを通じて2003年だけです。

エバレットは守備を高く評価されたことはありませんが、2003年にはU.Sセルラーフィールドの外野の狭さに助けられながらもセンターを守りました。
しかし2004年にホワイトソックスがシーズン途中でエバレットを獲得すると、
体重オーバーで外野では使えないと判断したギーエン監督によりフルタイムDHで起用されるようになりました。
今シーズンもDHとしての起用になることが予想されています。
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2006年01月22日

マリナーズ選手紹介−センター

ショートと並ぶプレミアムポジション。ライト、レフトに比べ広い守備範囲を要求されるため、足の速さ、飛球を最短距離で追う判断力が必要となります。

センター


2000年から2003年まではメジャー最高レベルの守備力、まずまずの出塁率、長打力、走塁能力を兼ね備えたマイク・キャメロンがセンターを守っていましたが、
三振の多い選手を好まない傾向のあるマリナーズは2003年オフにFAとなったキャメロンと再契約せずランディ・ウィンをレフトからコンバート。
2004年ウィンは堅実な数字を残しましたがセンター守備はキャメロンからはかなりのダウングレードとなりました。
2005年には新人のジェレミー・リードが開幕からレギュラーに抜擢されましたが期待を下回る結果に終わりました。


ジェレミー・リード Jeremy Reed 左投左打 24歳 

2003: .333/.431/.477,222打数,4HR,17三振,41四球(A)
2003: .409/.474/.591,242打数,7HR,19三振,29四球(2A)
2004: .275/.357/.420,276打数,8HR,34三振,36四球(3Aシャーロット)
2004: .305/.366/.455,233打数,5HR,22三振,23四球(3Aタコマ)
2004: .397/.470/.466,58打数,0HR,4三振,7四球(マリナーズ)
2005: .254/.322/.352,124打数,3HR,74三振,48四球(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/R/jeremy-reed.shtml

リードは2003年に打率.373,出塁率.453をマークしてBaseball Prospectusでプロスペクトランキング2位の評価を受けました。
2004年にガルシアとのトレードでマリナーズにトレードされると、10月にはメジャーに昇格し.390以上の成績を残し2005年の新人王候補に挙げられました。
しかし2005年は守備は予想以上によかったものの、打撃ではメジャーの壁にぶつかり低迷しました。

リードは打球をフィールド全体に飛ばすタイプのラインドライブヒッター。
選球眼のよさ、コンタクト能力の高さが長所です。

昨年の打撃内容を見ると左腕に対し、わずか.206/.276/.267と苦手にしています。
またシーズンのほとんどの期間、左手首や足などになんらかの故障を抱えていたことが低迷の一因と考えられます。

昨シーズンの結果すべてがネガティブだったわけではなく、守備では優れたセンターとの評価を得ました。
守備に関しては開幕前はセンターとしては、特に広いセーフコでは厳しいと見られていました。

2005年の期待外れの成績にもかかわらず、アナリストによる評価はあまり下がっていません。
これはマイナーで常に好成績だったことがまぐれとは考えにくく、
またメジャーのレギュラーに定着している選手も1年目はぱっとしなかった例は珍しくないためです。
将来的にはオークランドA'sのマーク・コッツェイのようなタイプの選手になると予想されています。
posted by モモンガ at 21:39| Comment(1) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マリナーズ選手紹介−ライト

マリナーズのニュースがないときに書いてきた選手紹介ですが、シーズン開幕前までには完了させたいと思います。

ライト


ライトはマリナーズに10年以上在籍し大きな貢献をしてきた人気者ジェイ・ビューナーが守ってきたが故障により年々出場試合が減少。
2001年に契約したイチローがポジションを引き継いだ。
イチローは2001年にいきなりMVP・新人王受賞の活躍を見せスタープレーヤーの地位を確立。
その後も優れた成績を残している。


鈴木一朗 Ichiro Suzuki 右投左打 32歳

2003: .312/.352/.436,679打数,13HR,69三振,36四球(マリナーズ)
2004: .372/.414/.455,704打数,8HR,63三振,49四球(マリナーズ)
2005: .303/.350/.436,679打数,15HR,66三振,48四球(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6615

イチローのように四球・長打が多くない打者の価値は打率に大きく依存しますが、
2005年は(ヒットになる確率の高い)ゴロが減り、
(ヒットになる確率の低い)フライが増えたことで5年間で最低の打率に終わりました。

一方で長打は多少増えたものの、打率低下を十分に補うことはできませんでした。

ただし四球率や三振率やスピードに関する数字は悪くなっていないため、打撃技術が低下したわけではないように思われます。

守備は今年もよかったですが、ライトよりはセンターの方がずっと重要なポジションであるため本来はセンターでプレーすべきなのかもしれません。

プホルスやA-RODほどの選手ではありませんが、投手有利の球場を本拠地としての高打率、
一流の守備・走塁に加え観客を呼ぶ力や日本マーケットへの影響力があるため、
非常に価値の高いプレーヤーと言えそうです。
posted by モモンガ at 01:05| Comment(0) | TrackBack(1) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月09日

マリナーズ選手紹介−レフト

マリナーズのニュースネタもないので、久しぶりに選手紹介の続きをします。
外野はまだ変化の余地がありそうですがトレードの可能性の低そうな選手から・・・

レフト


2002年までは固定されたレギュラーがいませんでしたが、2003年はピネラ監督とのトレードで獲得したウィンがレフトのポジションにおさまり、キャメロン・イチロー・ウィンという最高レベルの外野守備陣でした。2004年はキャメロンが去ったセンターにウィンが移りFAで加入したイバニェスがレフトという布陣。2005年はルーキーのリードがセンターに入り再びウィンがレフトに戻りましたが、ウィンがトレードされるとスネリング、イバニェス等複数の選手がレフトを守りました。


ラウル・イバニェス Raúl Ibañez 右投左打 33歳 

2003: .294/.345/.454,608打数,18HR,81三振,49四球(ロイヤルズ)
2004: .304/.353/.472,481打数,16HR,72三振,36四球(マリナーズ)
2005: .280/.355/.436,614打数,20HR,99三振,71四球(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=5665

2003年オフに加わったオーリリア、スピージオが無残な結果に終わったのに対し、イバニェスは2004,2005年と安定した成績を残しています。

イバニェスはコンパクトにラインドライブを飛ばすタイプの打者ですが、ややアッパー気味のスイングである程度長打も放ちます。
投手有利のセーフコでの好成績は左のプルヒッターであることが球場特性にフィットしていると考えられています。
打撃面では左投手を打てないのが最大の難点でしたが、2004年は.295/.342/.438,2005年は.275/.346/.423と対左も2年続けてまずまずの成績でした。

エバレット加入により今年イバニェスはDHからLFに戻ることが予想されます。
守備力の評価法は打撃に比べ進んでいませんが、守備率、レンジファクター、ゾーンレイティングに比べるとだいぶましとされるUZR,FRAA,David Gasskoの指標などから判断するとイバニェスのレフトとしての守備力はメジャー平均レベルかわずかに平均より上くらいかと思われます。
それでもウィンに比べると劣ることは明らかですし、広いセーフコの外野を守るのに十分と言えるかどうかわかりません。
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2005年12月11日

マリナーズ選手紹介−ショート

もっとも身体能力を要求される最重要ポジション。人気のあるポジションであるためかパワーに恵まれた選手もセカンドより多く見られます。

ショート


2000年オフにスーパースター、アレックス・ロドリゲスがFAとなって去った後の3年間は主に若手のカルロス・ギーエンがショートを守りました。ギーエンは少しずつ成長し2003年には打力も平均的なショートのレベルに達していましたが、怪我の多さや飲酒運転などからギーエンをあまり好んでいなかったフロントはオフにトレードで放出、FAのベテラン、オーリリアを獲得。2004年は不振でシーズン途中解雇されたオーリリアに対し、ギーエンはブレークしてオールスター選出と明暗が分かれました。2005年はレギュラーを予定していたポーキー・リースが故障で全休、何人かのマイナー若手でやりくりしましたが、最終的には華麗な守備のジュニエスキー・ベタンコートがレギュラーの座を獲得しました。


ジュニエスキー・ベタンコート Yuniesky Betancourt 右投右打 24歳

2005: .273/.301/.410,227打数,5HR,18三振,9四球(2A)
2005: .295/.323/.443,183打数,2HR,14三振,6四球(3A)
2005: .256/.296/.370,211打数,1HR,24三振,11四球(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/B/yuniesky-betancourt.shtml

ベタンコートはマリナーズが今年の1月、4年$3.65Mのメジャー契約をしたキューバ亡命選手です。2003年にメキシコへ亡命、2004年はプレーせず。バベジGMはドラフト一巡目か二巡目に相当する実力、と評価していたものの未知の存在でした。
今年開幕2Aでスタートした後、3A,メジャーと一気に昇格しマリナーズのレギュラーを手にしました。

ベタンコートの守備はすばらしいため、打率.250も打てればメジャーのレギュラーとして十分価値があると多くの人は考えています。Baseball AmericaのWill Lingoは彼の守備力を10年に1人のレベルとまで評価しています。

バッティングについてはコンタクト能力が高く、打球を外野手の間に飛ばす程度のパワーはあり、足は平均以上。
多くのスカウトは、バットコントロールが巧みなので今後もっとよくなるだろうと見ているようです。
オマー・ビスケールやレイ・オルドニエスがよく比較の対象となります。

マリナーズはイチロー、フェリックス・ヘルナンデスとともにアンタッチャブル(トレードがありえない選手)とするほど高く評価していますが、これはさすがに過大評価かもしれません。
posted by モモンガ at 23:31| Comment(0) | TrackBack(1) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マリナーズ選手紹介−セカンド

セカンドは守備が重視されるポジションです。俊敏な動きが要求されるためスラッガータイプの選手は少ない。

セカンド


2000年まで平凡な成績しか残していなかったブレット・ブーンは2001年にマリナーズと契約するとリーグ最高の二塁手に変貌。2001年から2003年まですばらしい成績を残し、MLBでもっともスターの少ないセカンドというポジションでマリナーズに大きなアドバンテージを与えました。そのブーンも2004年には攻守ともにパフォーマンスが低下し、2005年シーズン途中で急激な衰えにより解雇。その後は若手有望株ホセ・ロペスが二塁を引き継ぎました。


ホセ・ロペス Jose Lopez 右投右打 22歳

2003: .258/.303/.403,538打数,13HR,56三振,27四球(2A)
2004: .295/.342/.505,275打数,13HR,30三振,16四球(3A)
2004: .232/.263/.367,207打数,5HR,31三振,8四球(マリナーズ)
2005: .319/.354/.505,182打数,5HR,25三振,8四球(3A)
2005: .247/.282/.379,190打数,2HR,25三振,6四球(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/L/jose-lopez-5.shtml

ロペスはマイナーの各段階でもっとも若い選手の1人であり続け、わずか20歳で3Aデビューというエリートコースを歩んでいます。
3Aでは去年、今年と好成績を残しておりマイナーは卒業レベルにあると思われます。
メジャーでは適応段階でありぱっとしない成績にとどまりましたが、今年いったんマイナーに落とされた後昇格してきた8月末からは右方向にも打つようになりまずまずの成績でした。

多くのスカウトは数年のうちに25HR打てるようになる可能性があると見ています。
ロペスはバットスピードが速く、コンタクト能力が高く三振が少ない打者ですが、フリースインガーで四球をあまり選ばないタイプです。

守備は昨年までショートでしたが、成長するにつれてショートとしては大きくなりすぎて守備範囲が足りないとみなされるようになりセカンドにコンバートされました。
昨年メジャーでショートとして57ゲームで10エラーをしたロペスですが、セカンドとしてはかってのブーンほどではないもののまずまずです。

個人的にはロペスは来季マリナーズでもっとも成績アップが期待できる野手と考えています。
ただフロントは2004年,2005年とメジャーでの成績が2年続けてよくなかったことに不満を持っていて、
代わりの選手が見つかればロペスをトレードするのではないかという噂もあります。
マリナーズが育て他チームでブレークする、といったことにならないよう慎重な判断を望みたいところです。
posted by モモンガ at 01:33| Comment(2) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月27日

マリナーズ選手紹介−ファースト、サード

今回は内野のコーナー、ファーストとサードの選手紹介です。
MLB(だけではないかもしれませんが)ではコーナーポジション(一塁、三塁、右翼、左翼)には、
スピードよりパワー、守備より攻撃を重視して体の大きいスラッガーを置くことが多いです。
とはいえ、コーナーでも守備がいいに越したことはありませんが。

ファースト


2000年からコンスタントに打率.300,出塁率.400,HR20本付近の打撃成績とゴールドグラブの守備でマリナーズに多大な貢献をしてきたジョン・オルルドも2003年に衰えはじめ、2004年に解雇。
後釜として、リッチー・セクソンを4年$50Mで獲得した。昨シーズンのほとんどを棒に振った故障の影響を懸念する声を吹き飛ばし、1年目は見事な結果を残した。


リッチー・セクソン Richie Sexson 右投右打 31歳

2003: .272/.379/.548,606打数,45HR,151三振,98四球(ブリュワーズ)
2004: .233/.337/.578,90打数,9HR,21三振,14四球(ダイヤモンドバックス)
2005: .263/.369/.541,558打数,39HR,167三振,89四球(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=5931

オフの段階では、ベルトレよりむしろ獲得を疑問視されていたセクソンですが、肩の故障を克服し終わってみればチームMVPの活躍ぶりでした。

ピッチャー有利、しかも右打者には特に不利なセーフコを本拠地にしていながら39HR,OPS(出塁率+長打率).900越えで本物のスラッガーであることを証明しました。
スウィングは巨体の割にコンパクトであらゆる方向に打球を飛ばします。
打率の低さは四球の多さで十分に補っており、出塁率はチームNo.1。
三振はリーグ1の167と非常に多いですが、三振 / 四球が2以下(リーグ平均は2.02)なので選球眼は問題ありません。

打撃では文句なしの結果を残したセクソンですが、今季は守備のミスが目立ちました。
元々は身長を利用した守備にも定評のある選手なので、来季は改善を期待したいところです。


サード


マリナーズが非常に苦労してきたポジション。
2001年オフ、デビッド・ベルの成績を物足りないと考えた当時のGMギリックは堅守・巧打のジェフ・シリーロを獲得。
これが大失敗でシリーロは2年間チームの足を引っ張り続けた。
不良債権同士の交換トレードでシリーロをなんとか放出した後、2003年オフにはスコット・スピージオを獲得するがこれまた大失敗で結局契約途中で解雇に。
2004年オフ、マリナーズは5年$64Mの大枚を投じて、昨年ボンズを除く打者では最高の成績を残したエイドリアン・ベルトレの獲得に成功するが、またしても期待を大きく裏切る。


エイドリアン・ベルトレ Adrian Beltre 右投右打 26歳

2003: .240/.290/.424,559打数,23HR,103三振,37四球(ドジャーズ)
2004: .334/.388/.629,598打数,48HR,87三振,53四球(ドジャーズ)
2005: .255/.303/.413,603打数,19HR,108三振,38四球(マリナーズ)

http://sports.espn.go.com/mlb/players/profile?statsId=6039

ベルトレのマリナーズ1年目は散々な結果に終わりました。成績は2001-2003年のレベルに逆戻り。
強引な引っ張りにより逆方向への長打は減少し、遠く外れる変化球に手を出す空振りも目につきました。

それでも今のところ、ベルトレの獲得は失敗だったか?という問いに対して、地元ファンの間では意見が分かれています。
失敗ではなかったという意見の根拠としては、ベルトレが無限のポテンシャルを持つ選手とスカウトから最高の評価をされていたこと、マイナー時代すばらしい成績を残していること、これだけのメジャー経験がありながらまだ26歳という若さなどが挙げられています。

ベルトレ評では以下の記事が参考になります。

http://mariners.scout.com/2/428485.html

http://seattlepi.nwsource.com/baseball/249584_offwall24.html

今季の不振は10年ほどの間ずっと在籍してきたドジャーズからはじめて移籍して適応に苦しんだのだろう、と個人的には考えたいです。
今年も6〜8月はまずまずだったのでこれをあと3ヶ月続けられば合格点なのですが。

一方守備の方は年々粗さがなくなりゴールドグラブ級の実力で、こちらではチームに貢献しました。
posted by モモンガ at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

マリナーズ選手紹介−キャッチャー

これから何回かにわたって2005年のマリナーズの選手紹介をしてみたいと思います。

2001年にアメリカン・リーグ史上最多の116勝を達成、2000-2003年の期間にはメジャー30チーム最高の393勝をあげるほどの強豪だったマリナーズですが、
ベテランに偏ったチーム作りをしてきたつけが2004年に一気に回ってきて崩壊。
63勝99敗と惨憺たる成績を残し、2005年シーズンも再建に費やし69勝93敗と2年連続の最下位に終わりました。

ただピークが2001年であったとすればボトムは2004年であり、戦力にならなくなったベテランの放出を終えたこと、才能のある若手に経験を積ませたこと、このオフも補強を行える資金力を持っていることなどから来季以降に希望は持てる状況であるといえます。

まずはキャッチャーからはじめていきます。

キャッチャー


90年代半ばから長らくダン・ウィルソンが正捕手をつとめてきたポジションですが、後継者が育ってきませんでした。将来性を高く買われていたベン・デービス、ミゲール・オリーボもマリナーズでは結果を残せず他チームに去りました。またウィルソンも2003年以降はまともな成績を残せなくなり、捕手はここ3年間マリナーズの弱点であり続けました。
今年メジャー最低レベルだったこのポジションが城島によりメジャー平均以上になることが期待されています。


城島健司 Kenji Johjima 右投右打 29歳 

2003: .330/.399/.593,551打数,34HR,50三振,53四球(ホークス)
2004: .338/.432/.655,426打数,36HR,45三振,49四球(ホークス)
2005: .309/.381/.557,411打数,24HR,32三振,33四球(ホークス)

http://japanesebaseball.com/players/player.jsp?PlayerID=102

各年度のはじめの三つの数字は打率/出塁率/長打率を示しています。
城島の成績で目を引くのが三振と四球の比が約1:1ということ。このあたりが日本でも三振が四球よりかなり多かった松井稼とは違い選球眼が優れていることを示しており、期待できるのではないかと思っています。

ところで日本のプロ野球における成績をMLBに換算すればどうなるか、という研究をクレイ・ダベンポートという人が発表していて、それによると城島の2003-2005の成績は以下のように変換されるそうです。

2003: .296/.367/.430,561打数,13HR
2004: .300/.381/.459,436打数,15HR
2005: .290/.350/.439,424打数,11HR

全体に数字は下がりますがそれでもこの成績ならリーグ平均.257/.313/.393をかなり上回るので十分です。
守備面では日本でトップクラスの盗塁阻止率だったようですが、MLBでどうなるかは未知数。
言葉の壁については日本でも毎年外国人投手相手にやってきたから大丈夫という説もあるようですが、はたしてどうなるでしょうか。


レネ・リベラ Rene Rivera 右投右打 23歳

2003: .275/.344/.388,407打数,9HR,81三振,38四球(Low-A)
2004: .235/.300/.346,379打数,6HR,70三振,28四球(High-A)
2004: .400/.400/.667,15打数,1HR,3三振,0四球(3A)
2004: .000/.000/.000,3打数,0HR,1三振,0四球(マリナーズ)
2005: .278/.305/.382,212打数,2HR,35三振,7四球(2A)
2005: .204/.235/.327,49打数,1HR,12三振,2四球(3A)
2005: .396/.408/.521,48打数,1HR,11三振,1四球(マリナーズ)

http://www.thebaseballcube.com/players/R/rene-rivera.shtml

リベラは去年までマリナーズのファームではベストのキャッチャープロスペクトとされていました。守備は元々評価が高く、肩も強い。
問題はバッティングで、2003年にそこそこの成績を残して期待されましたが2004年は成績を落とし評価を下げました。
パワーはそれなりにありますが選球眼に問題があり出塁率が低い。
今年はキャッチャー不足からいきなりメジャーに昇格し、意外にも打ちまくりましたが、
これはわずかに48打数での結果であるため実力とは考えられていません。
将来的にもメジャーでは控え捕手にしかなれないだろうという評価が多いです。

ジョルビット・トレアルバはトレードされる可能性が高いので省略します。
posted by モモンガ at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | マリナーズ選手紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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